2019年6月25日火曜日

雑誌会 6/24

本日の雑誌会では、酵母細胞内のATP量イメージングに関する論文を勉強しました。
https://jcs.biologists.org/content/early/2019/03/06/jcs.230649

私共がふだん細胞内代謝物を測定する際は、細胞破砕、抽出などによって前処理し、質量分析法で計測しています。
この方法では試料を侵襲的に分析するため、代謝物の時間変化を捉えるには、複数の培養を並列して行う必要があり、とても大変です。
そのような難点を解決するため、本論文ではATP量に応じて蛍光が変化するセンサータンパクを酵母に発現し、ATP量の非侵襲リアルタイム計測を可能にしています。
酵母の出芽過程でATP量が一定に保たれているなど、ATP恒常性は生体にとって非常に重要であることを実感しました。
私共のラボでも共同研究で本ATPセンサーを導入し、他の計測法と組みあわせて代謝制御の理解に利用する取り組み始めています。
一緒に取り組んでくださるガッツのある方、大募集中です!



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